今回はスプレッドシートでテスト項目書を作っている場合に便利な機能を紹介するよ!
はじめに
テスト項目書(テストケース)を作る際、スプレッドシートを使っている会社も多いでしょう。
スプレッドシートは非常に多機能で、関数やGoogleAppsScriptというプログラムを使うことで業務の幅はとても広がります。
そんなスプレッドシートですが、基本的な機能でも便利なものはたくさんあります。
今回はテスト項目書の可読性をあげるために是非使ってほしい機能を紹介します。
テスト項目書の可読性があがれば、テスト実施業務の効率も変わってきます!
是非マスターしましょう!
セルを固定する
行や列が多いとスクロールすると見づらくなります。
特にテスト項目書では上部にテスト端末名や環境の名前が書いてあることも多いでしょう。
その場合はセルの固定をして見やすくすると共に、入力ミスが減るように工夫しましょう!
行と列で設定することができます。
行なし、列なしは固定の解除になります。
固定する場合は「1行(列)」または「2行(列)」または「現在の行(列)まで」で固定します。
行と列の固定を併用することも可能です。
表示量の多いものになると、今見ている行が何の値かわかりづらくなります。
是非固定を使って可読性をあげましょう!
セルに決まった値だけを入力するように設定する
Googleスプレッドシートでプルダウン(セレクトボックス)を表示させる方法です。
スプレッドシートでセルにプルダウンを設定したい場合は「データの入力規則」から行います。
色々細かい設定が出来るようになっていますが、今回はよく使う
「リストを範囲で指定」と「リストを直接指定」を紹介します。
リストを直接指定
選択してもらうとプレースホルダーにも表示される通り、カンマ区切りで要素を設定することが出来ます。
テスト項目書ですと、「OK,NG」などのテストステータスを入れることが多いと思います!
プルダウンで選択する要素があまり変更されない場合や、リストとして用意したくない場合はこちらを使うのが良いです。
リストを範囲で指定
範囲で指定する場合は、セル番地を指定することになります。
指定した範囲にあるセルの値がプルダウンで設定されるようになります。
直接指定と異なり、セルの値を変えるとプルダウンの値も変わるようになるので、変更に強いのがメリットです。
条件付き書式でOKやNGのセル色を変更する
条件付き書式を使うことで、セル値によってセルの色を変えることができます。
完全に一致した値の場合に色を変えたり、空白(未入力)の際に色をつけることで値を入れて欲しいセルを強調することも出来ます。
日付や数値に対して色を付けたい場合は、スプレッドシートに用意されているものを使うと便利です。
結果がOKなら指定範囲を塗りつぶす
上記条件付き書式の応用編です!
「OKをつけたセルだけでなく、項目1列の色を塗りたい!」
ということが、テスト項目書ではよくあると思います。
その場合には以下の手順で設定することが出来ます。
- 色を塗りたい範囲を選択する
- 条件付き書式を開き、「カスタム数式」を選択する
- 数式入力欄に「=$E4=”OK”」と入力する *1
- 色やスタイルを選択する
- 完了ボタンを押す
*1 テスト項目書の一番はじめにステータス(OKやNG)を入力したいセル番地
範囲に適用には「色を塗りたい範囲」
カスタム数式には「条件を判定する初めのセル」を入力します。
上記画像だとB4から色の範囲をしていて、条件セルはE4になっています。
「E4」が「OK」だったら、「B4からE13」を塗りつぶす
ということになります。
横に塗り潰しをしたい場合はEに絶対参照を意味する「$」を付けるのですが、慣れないうちはおまじないだと思ってとりあえず付けて貰えれば良いです。
良く使う書式の組み合わせ例
おわりに
条件付き書式は意外と奥が深く、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
まずは「こういったことが出来る!」という情報を理解しましょう!
出来ることさえ分かっていれば、後は検索でなんとかなります。
普段の業務でよく使うツールだからこそ、知見を広げて自分の出来ることを増やしていきましょう!
今回紹介した機能はどれも便利な機能ですので、是非スプレッドシートを使う際に使って見てください。