今回はテストエンジニアのきついところは?つまらないの?
テストエンジニアについて紹介するよ。
はじめに
テストエンジニアといっても会社によって定義は様々です。
本サイトでは以下のように定義しています。
テスト活動を主に行うエンジニア。
テスト計画、テスト設計、テスト実施、テスト終了作業を主に担当する。
また、そのテスト活動の推進を行う。
業務の詳細は以下をご覧ください。
テストエンジニアはきつい?
テストエンジニアはきつい業務なのでしょうか?
一般的にきついと言われる所以を見てみます。
作業遅延のしわ寄せがくる
テスト活動は工程でいうと最後の方の作業になることが多い業務です。
そのため、納期/スケジュールを調整できない場合、上流工程の作業遅延が下流であるテストフェーズにしわ寄せが来ることも多いです。
そうなると必然と残業が多くなります。
担当アプリ、業界によっては休日出勤を行う場合も。
今では良い思い出ですが、筆者も昔は残業100Hとかは平気でありました。
自社サービスだとはあまりないかもしれませんが、第三者検証会社とかだと配属先によっては高稼働になることは十分あり得ます。
会社によっては、個人のスキルが高い人だと上流から関わることで一定調整が出来るようになりますが、全体でみると一握りのケースといって良いでしょう。
成果が見づらい
テストエンジニアの成果はなんでしょう。
不具合(バグ)が世の中に出ないことでしょうか?
テスト時に見つけた不具合数が多いことでしょうか?
バグがないことは証明できないですし、バグを多く出したからといって良いサービスになるわけではありません。
ここのわかりづらい成果というのが、モチベーション的につらくなりがちです。
さらに考えたいのが、会社へどれだけ貢献できるかです。
一般的には会社の利益や売り上げがわかりやすいでしょう。
その重要な会社の売り上げに貢献したと言いづらいのがテストエンジニアとも言えます。
仮に、不具合がまったく出なかったらどうでしょう?
それはテストエンジニアの成果なのでしょうか?
もちろん、決まったテストを行い、正しく品質保証することは大切です。
しかし、それを会社にアピールするのは思っている以上に大変です。
成果が見づらいというのは、実際に自分の評価に返ってきます。
自分の成果を正しく理解し、どのように会社に貢献しているのか?
ここをしっかりと言語化する必要があります。
テストエンジニアはつまらない?
同じテストの繰り返し
テスターと少し重なる部分はありますが、現場によっては「同じテストの繰り返し」のテスト業務を求められることもあります。
そういった環境だと、同じ作業を繰り返し行うことが苦手な人にとってはつまらない作業となるでしょう。
同じテストばかりだと、エンジニアとしてのスキルアップを見込むことも難しくなり、当然それはお給料にも反映されます。
そのテストは何故やっているのか?
もっと効率的にできる作業はないのか?
繰り返しの作業でも、そういった思考をもって業務を行うことが大切になってきます。
ある一定までいくと、管理業務が発生する
会社によってはテストだけを行う、テスト担当者(テスター)を雇っているケースもあります。
その場合、テストケースを作成するのがテストエンジニアの業務となり、そのケースをテスト担当者に渡して実施をして貰います。
テスターはアルバイトやパートの人も多いため、実施方法や任せるテストを考える作業も発生します。
テスト実施中も、テスト担当者からの質問が発生したり、テスト進捗を管理したりと、管理業務のような作業も発生してきます。
エンジニアとして「スキルを極めたい」と思っている人にとっては、そういう環境は望ましくないでしょう。
テスト担当者と、自分より上の人達との「中間の立場」であることも精神的な負担になることも多いです。
しかしながら、テストエンジニアとして評価され、さらにその上にキャリアアップしていくためには、ある程度のテスト活動のマネジメント経験が求められるのが現状です。
おわりに
当然現場によって環境は様々なので、これ以上にもあると思いますし、まったく当てはまらない所もあると思います。
筆者も今回紹介した内容は経験済みですが、今では楽しくテスト業界、品質保証の業界で業務を行っています。
もし現在の作業に悩んでいる場合や、この業界に興味のある方へには参考となるアドバイスが出来ると思います。
ご気軽に相談ください。